YAMATO BRAZING MASTER Ⅲ
ろう付け設備でお困りはありませんか?
トーチろう付け(ガスろう付け)ロボット仕様
概要
この度、当社の開発しましたろう付けロボットは多関節の6軸タイプに搭載することを前提として、トーチろう付け(ガスろう付け)仕様のものであります。その6軸ロボットにバーナー給線ユニットを取付け、バーナー1本と小型シリンダーに取付けた給線トーチ1本を持たせ、高精度なワーク温度、治具温度センサーを標準装備と致します。
ロボットプログラムからブレイジングマスターに入力設定された、各諸条件をシーケンスにて制御する方式をとっております。
構成
①ブレイジングマスター
②給線装置スタンド
③バーナーユニット
④着火装置
⑤ベーパータンク
その他
ワーク温度センサー
治具温度センサー
以上、標準装備 1式
仕様
型式: ブレイジングマスターⅢ
使用動力: 200V 単相・エアー圧力 4Mpa
使用ガス: 可燃ガス(LPG LNG アセチレン 水素 その他)+酸素
フラックス供給: ガスフラックス式 ベーパータンク
ワイヤー送給: オリエンタルコントローラーモータ ワイヤー径 Φ1.2 標準
制御シーケンサ: タッチ画面 三菱電機
ロボット入出力: 入力15点 出力15点 ロボットメーカーにより若干の違いがあります。
オプション
1. ロボットマニピュレーター コントローラー及び付帯品
2. ショックセンサー
3. 起動呼び出しシステム
4. 設備架台及び安全対策全般
5. その他の機能、周辺追加機器
このようなお困りごとは、
YAMATO Brazing Master Ⅲ なら
解決致します。
ろう付けの自動化、省力化(専用機・ロボット)で、お困りはありませんか?
生産現場ではこんな問題点が多く聞かれます。
◆ 日常において条件設定値を調整する必要頻度が高い
◆ 品質と時産がオペレーターの技量に左右される
◆ チョコ停止や段替え後の自動運転復帰に時間が掛かる
◆ 手直し工程を無くしたい
◆ メーカーの迅速なアフターサービスが得られない
◆ 交換部品や予備品、小部品等の入手に時間が掛かる
◆ 既存設備の改良や現場サイドに合う仕様等の技術相談や協力先が少ない
◆ 少量多品種の製品を自動化したい
◆ 技能工の不足を補うため自動化を進めたい
このようなお困りごとは、YAMATO Brazing Master Ⅲ なら解決致します。
Solution.1 火力の安定
数値入出力管理による高機能の火炎制御と瞬時な流量変化制御の設定機能や表示が可能です。ガス流量は質量を測定するので(気体の体積ではなく分子量を測定)外気温度環境や圧力変動しても安定した火力を維持できます。
強火炎(加熱)、中間炎(ろう流し)、弱火炎 など比率制御
(酸化炎 中性炎 還元炎 を設定し制御します)
可燃ガス (アセチレン、エチレン、LNG、LPG 水素) + 酸素 または エアー
Solution.2 タイムリーな入熱管理
一律のタイマー設定をせず、実質の対象物の温度を測定管理することによりプログラムステップを実行させ、また、対象物と接する治具の入熱影響を測定して加熱時間と流量勾配を自動補正します。
Solution.3 スムーズなワイヤー送給
ろう材が届かない、または座屈してしまう。
コントロールモーターとワーク温度センサー、治具温度センサーを協調自動補正させて適切なワイヤー送給を実現します。
Solution.4 ろう付け条件の数値管理
ろう付け条件を数値管理し、オペレーターの勘や経験に頼らず管理したい。
ワークのロットや作業環境の変化に合わせたろう付け数値条件を段階的に管理し、作業者画面からは限定範囲の選択を設けて夜間生産や職長不在に対応、安定生産を維持します。
Solution.5 ろう付けの安定品質
自動運転開始時に「ろう回り」が良くない。
連続運転時に「焼け」が強くなり見映えが悪くなる。
伝熱促進や気密性・強度確保に必要不可欠なろうのフィレット形状も前述の温度センシング機能により、一律の連続運転ではなく自動補正機能にて安定した外観を保つことができます。
Solution.6 コスト低減
ガス消費量などコストを低減したい。
待機炎の時間消火や小火炎設定からの予熱(強火)までスムーズな火力制御を行いムダをなくします。
リングバーナーなどをマルチ仕様に、火口本数の見直しとスイング機能を設けて入熱を有効にします。
燃焼ガスがアセチレン、エチレン仕様の設備を 水素(プレミックス)+酸素 仕様に変更することにより、コスト低減と同時に品質美観と消耗品の寿命や作業者の負担を軽減させます。
※上記事項はワークを含む需要家様、諸条件によっては十分効果が出ない場合があります。
YAMATO Brazing Master Ⅲ なら
弊社が構築したシステムと周辺機器を駆使して
最適な生産設備をご提案致します。
トーチろう付け(ガスろう付け)の技術は…
これまでの火炎を用いたろう付けはかなりの熟練された技能者の「勘 や コツ」などといったことが要求され、自動機やろう付けロボットにおいても同様に熟練されたオペレーターが常に変化する作業環境に対処、対応しなければ良品を安定的に生産することが困難であると言われてきました。
ろう付けの重要な POINT は!
◆ ろう付け部への入熱温度制御
◆ 火炎の管理と切り替え制御
◆ ろう材の最適な送給制御
◆ フラックスの安定供給
◆ その他、治具構造とワーク精度
上記の POINT を的確に仕様に含め、更には低コストに抑えた設備は困難だとされてきましたが…
YAMATO Brazing Master Ⅲ なら弊社が構築したシステムと周辺機器を駆使して最適な生産設備をご提案致します。
YAMATO Brazing Master Ⅲ は、基本3点 から監視制御致します!
Evolution.1 火炎制御
気体体積での流量設定を行わずにガス種の質量を瞬時に検出して制御しますので、作業環境の温度変化や圧力変動に関係なく安定した火炎を維持し、強炎(加熱炎 酸化炎)・中性炎(還元炎 ろう付け炎)・弱炎(待機 消火 着火)比率制御炎 等、ろう付け工程に最適な火炎を安定させ、且つ適切なガス流量の切り替え調整をタッチ画面より数種類のパターンを記憶追加変更でき、自動運転中においても最適なガス制御調整を入力することができます。
従来は作業環境に応じて随時ガス流量を調整する必要があり、また給線時の還元炎を常に保つにも熟練オペレーターに託された重要な仕事でしたが、YAMATO Brazing Master Ⅲ ではろう付け初心者のオペレーターの方でも安定した自動運転が再現できます。
更には需要家様対象ワークによりろう付け工程に必要とされる比率制御炎を複数設定し温度センシング機能を駆使した瞬時な入熱制御により、複数の火炎を切換えることで安定したろう回り(フィレット外観)が維持できます。
また、追加オプションのガス混合比率の設定機能により、初心者の方にも適切な火炎設定が可能となります。
Evolution.2 入熱温度管理 と 協調自動補正機能
ワーク(対象物)温度センサーによって制御します。
ろう付けに最適な温度範囲の下限、上限を設定し、常時監視して異常が発生した場合はモニターに表示されます。
・ 治具温度センサーによる補正制御
・ 治具ヒート曲線を確認し、補正制御条件を設定
ワーク温度センサーの感知を見て、更に予熱時間とガス切り替え時間を自動補正させ、ろう回り不良、焼不良を防止します。
治具温度表示
治具温度とろう回り不良と焼損状況を検証し、下限、上限限界温度を設定し常時安定した生産を維持します。
治具温度のヒート曲線を検証し、加熱時間とガス切換えを制御します。
ワーク温度表示
設定温度値と現在値を瞬時に表示し、ろう材の送給を適温範囲に制御します。
Evolution.3 ろう材供給制御
YAMATO Brazing Master Ⅲ のワイヤー送給制御は、ワーク温度センサー と 治具温度センサー との協調自動補正機能により随時に最適温度に補正され、ろう材の送給を行います。
〔 治具 1 例 〕制御範囲の設定
常温から20℃~200℃ Max
連続運転中の治具温度変化
30℃ ~ 180℃ 補正 4.5秒 ~ 0.5秒
ろう材送給温度
800℃ ~ 900℃ 範囲
送給制御 の オプション がございます!!
タッチフィーダー
ろう付けの条件出し調整時にろう材の入熱不足による座屈、ろう材量供給不足を防止します。
ワークのロットによるバラツキなどワーク精度に伴う、ろう付け部の入熱不足に対処します。
スムーズ・ウェーブ送給
ろう材の送給速度に高、低速の緩急と送りサイクルや停止など送給に瞬時の変化を設定することにより、ろう切れやろうダレの防止、均一なフィレット外観を安定させます。
タッチ画面より数種類のパターンを設定し、追加変更選択が可能です。
リトラクト機能
ろう付け条件出し調整時にワイヤーの突き刺しによるワーク押さえ防止やワイヤー先端の玉溶け落ち防止策上記同様、タッチ画面より最適と思われる条件を選択します。
複雑なワーク形状や治具構造においてろう材の突き出し長さを制御し、上記の問題を回避します。
その他、多才なオプション機能をご用意しております !!
Challenge.1 ガス流量 一元設定
・酸素と可燃ガスとの混合比率設定機能を利用することにより標準中性炎(還元炎)が表示され、強火(酸化炎)、弱火(待機炎)を設定する目安となり、これにより初心者の方にも火炎設定が可能となります。
Challenge.2 フラックス管理
・フラックスの消費量を適正管理するためにベーパータンクに迂回回路を設け、消費のムダを無くします。
〔 1 例 〕30℃ほどの作業環境においてフラックスの消費量を3割節約できました。
・ベーパータンクの気化量を濃度センサーにより検出し、補充をオペレーターに知らせます。
Challenge.3 ガス配管内 クリーニング機能
・可燃ガス配管にはガスフラックスによるフラックスの残留物がバーナー内のカーボンや逆火防止器 等に溜まり、火炎制御に良くない状況を起こします。
自動運転開始や終了時に窒素またはエアー にてパージを自動動作にて行うことにより、常に最適な環境を保持します。
Challenge.4 予熱運転 迂回機能
・予熱運転時は治具へのフラックス付着やムダを無くすため迂回回路を設け、設定温度まで入熱致します。
※予熱運転機能は標準機能に含みます。
Challenge.5 ガス 置き換え機能
・フラックスの注入後や休憩停止後など設備配管内にエアーが混入される場合に、ガス制御を適正にするため手動操作を行います。
これにより始動時の火炎を適正に戻し、逆火を防止します。
※この機能は標準仕様に含みます。
Challenge.6 ガス 一発排出
・終業時に機内配管やベーパータンク内の残留ガスを数秒で排出し、停止中にフラックス残留物の付着を防ぎ、また始業時の手順間違いによる逆流を回避します。
※以上の事項はワークを含む需要家様の諸条件によって、十分な効果が出ない場合がございます。
需要家様の使い勝手の良い、作業現場に合わせたオペレーターシステムをご提案致します。
作業画面
指定値と実行値を同時モニター表示 |
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チョコ停止
停止原因を表示 |
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アラーム暦
停止原因を表示 |
|
各種機能条件
設定と選択状況 |